トリッカーズの木型(ラスト)
トリッカーズには、代表的な木型(ラスト)が、2つあります。
一つは、バートンなどの短靴に使われる木型「4444」。
もう一つは、モールトンなどのブーツに使われる木型「4497S」。
この2つの木型の特徴が、かなり違うのでトリッカーズのサイズ選びは難しいと言われます。
私自身、トリッカーズのカントリーブーツ『イートン(モールトン別注)』を購入した後、
『バートン』を買うときにかなり悩みました。
わざわざ、公式ホームページに「4444」だけハーフサイズダウンをオススメしてるってどういうこと??
なので、同じサイズで良いのか?
それともハーフサイズダウンしたほうが良いのか?
おおいに悩みました。
結局、私は『バートン』のサイズを『イートン(モールトン別注)』より、
ワンサイズ落として購入しました。
具体的には、以下のサイズです。
・イートン(ブーツ):UK7
・バートン(短靴) :UK6
理由は、ブーツの『イートン』は、厚手の靴下を履くことを考えてハーフサイズアップして購入したので、
短靴の『バートン』は、通常履いているUK6.5からハーフサイズダウンして購入しました。
結果としては、大成功でした。
今では、両靴とも馴染んできています。
ですので、今回は2つの木型(ラスト)の感想を共有したいと思います!
木型「4444」の特徴
幅広で甲も高く、ゆったりしているのが特徴。
ただし、アーチラインがギュっと絞られているため、踵と土踏まずでホールドする感じ。
靴の内側のカーブが鋭角で、土踏まずのところが絞り込まれています。(下の写真右側)
実際、履いた感想も足の前の方はかなり自由に動き、靴を履いていないかのように足の指が動くため、
まさにトゥ周りは、フリーダム!(^^)!
小指と土踏まずと踵の3点ホールドというイメージ。
普段の靴より、サイズは小さいがかなりゆとりがある。
キツイ、タイト、修行、これらの言葉とは無縁でした。
確かに革は、硬いけど返しもついているし、当たるところが踵と土踏まずと小指と少ないので足が痛くならない。
「カッチリ」というよりは「ゆったり」という感じで、
ビジネスでも勝負の日ではなくリラックスできる日に履きたい木型なんです。
木型「4497S」の特徴
幅広ではあるが、「4444」ほどではない。
甲の高さはかなり低く抑えられている。
2つの木型(ラスト)の甲の高さを比較してみましょう。
ラスト「4444」
ラスト「4497S」
両靴ともメダリオンの模様は一緒なのですが、上記写真ではメダリオンの位置が違います。
いかに「4444」が甲高で、「4497S」が薄いかがお分かりになると思います。
次に、アーチラインですが、「4497S」は寸胴というか、絞られているわけではない。
ソールを縫っている糸を見ると分かるのですが、内側のカーブが緩やかです。
なので、そんなにトゥが膨らんでいるわけでもなし、ウエスト部分が絞られているわけでもないことが分かります。
まさに「4497S」は、シューレースを締めることで、足全体をホールドする木型(ラスト)です。
実際に履いた感じは、足全体をトリッカーズに抱きしめられているかのように面で包み込むイメージなので、
いい意味で全く足が動かない。
足と靴が一体化しているため、オフロードを歩くにはとっても安心感がある。
まさにアウトドアで激しく使われるのにふさわしい木型なんです。
まとめ
「4497S」は、シューレースを締めて、足全体をホールドするので、
万人にフィットすると思います。
やっぱりサイズ選びが難しいのは「4444」でしょうね。
普通に選んだら「ユルユル」になりかねません。
実際、ネットの記事でもトリッカーズのサイズ選びに失敗した人の意見が多いのは、「4444」の方ですしね。
バートン買うときはサイズ選び注意ですよ‼
ふだん履いている靴より、ハーフサイズ小さめをオススメします!
というわけで、私自身の経験から「トリッカーズ2つの木型の違い」を共有させていただきました。
これから、トリッカーズデビューの方も、2足目の方もご参考にしていただけたら嬉しいです♪
それでは、また(@^^)/~~~。